タバコは美容の大敵!

タバコの不都合な真実

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タバコの毒性と依存性

タバコに含まれる有害物質

4000種類の化学物質

タバコは火がついている間、約4,000種類を超える化合物を生み出し、そのなかの約200種類はニコチン・ベンツピレンのほか、砒素やダイオキシンなどの有害物質が含まれています。そのうちの70種類以上が発ガン物質となり、細胞を傷つけガンの発症に深く関与していると言われています。

タバコに含まれる有害物質と疾患リスクの例

2016年11月には、国立がん研究センターや理化学研究所など日米英韓の研究チームが細胞ががん化する原因とされる遺伝子の突然変異が、タバコの化学物質によって誘発されることが明らかであり、喫煙者の遺伝子の突然変異が多いことを、米科学誌サイエンスに発表しています。(肺、喉頭、口腔、膀胱、肝臓、腎臓のがん)

http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20161104.html

放射性物質ポロニウム

タバコにはポロニウムという放射性物質が含まれています。1日に1箱半タバコを吸うと、年間で36000マイクロシーベルトの被曝量になります。(胸部レントゲン撮影が100マイクロシーベルトなので、毎日レントゲン撮影するくらいの被曝量)この放射性物質ポロニウムは、小さい物質なので喫煙すると肺の先にまで入ってしまいます。食べ物に付着したものは、胃や腸から外に出て行きますが、肺には出て行くところがないので、ずっとそこにとどまり、被曝を繰り返してしまうことが、肺ガンをひきおこす原因になっているとの見解があります。

<ポロニウムが肺ガン肺を引き起こすメカニズム>

ポロニウム肺ガンイラスト

日本禁煙学会も2011年10月に緊急声明を出しています。

タバコ会社はタバコにポロニウムが含まれていることを知っていたという記事があります。(*暗殺に使われる「ポロニウム」「ダイオキシン」がタバコにも

PM2.5

タバコの煙には、PM2.5が大量に含まれます。PM2.5とは、ものが燃えることで発生する物質で、髪の毛の大きさの40分の1。花粉や黄砂などよりもずっと小さいので、肺の一番奥まで入り込んで様々な病気をおこします。

PM2.5計測データ比較

こちらの図は、産業医科大学の大和浩教授の観測データと、北京の観測データを使用させていただき、当サイトで比較図を作成したものです。左側の北京市内の観測データを見ると、環境基準は35マイクログラム/立方メートルですが、最悪な日だと、800を超えています。右側は、ガラスで仕切られた喫茶店の喫煙席のある一日のデータですが、比較すると、北京のひどいときと同じくらいの濃度が測定されています。壁で仕切られた禁煙席でも、外出注意くらいの数値がでています。これが、席を離しただけの「不完全分煙」の禁煙席になると、400くらいの濃度が測定されるとのことで、日本では、屋外よりも、喫煙可能な飲食店の方が、深刻な状況になっています。さらに、タクシー内の狭い空間で喫煙すると、1000μg/㎥を超える数値が計測されています。

依存性

もしも、缶コーヒーに「コーヒーはあなたにとってガンの原因の一つになります」とのキャッチコピーがついていたら、あなたはコーヒーを買うでしょうか?(それ以前に、即刻販売中止の大騒ぎになるでしょうが)よく「タバコは嗜好品」などといいますが、ガンになっても摂取する、という時点で「やめたくてもやめられない」依存性のある薬物に間違いないでしょう。

缶コーヒーに警告表示

他の薬物との比較

依存性薬物の事件や報道が多い昨今ですが、ニコチンはどうでしょうか?「ニコチンは他の常習性を持つ麻薬に匹敵する生理学的、心理学的特性を持つ」と、米国公衆衛生局長官が1988年に指摘したように、身体依存(離脱症状)は中程度ですが、精神依存や耐性(繰り返し使用すると効力が低下)が高いという特徴があります。ニコチンは、ヘロインやコカインよりも精神的依存性が高くて、コカインやヘロインと同じくらいやめるのが困難です。そして多くの使用者がいるために最も多くの超過死亡者を生み出しています。

ニコチンと他の依存性薬物との比較

タバコはいわば、ニコチンという薬物を体内に注入するのに針がいらない、手軽な方法。WHOの国際傷害疾病分類第10版(WHO ICD-10)を見ると、喫煙は「精神作用物質による精神及び行動の障害」つまり精神疾患に分類されています。

タバコでストレス解消はウソ

「なぜタバコを吸うのか?」と聞かれたら、「吸わないと不快感におそわれるから」というのが本音ではないでしょうか?タバコを吸うとストレス解消になるというのは勘違いで、タバコでは一般的なストレスが解消できるわけではなく、ニコチン切れが引き起こした、新たなストレス(離脱症状)を、ニコチン摂取によって、補っているだけなのです。タバコを吸わなかった子どもの頃を考えてみれば、毎時間のように、不快感がおそってくるということが無かったことを思い出すはずです。

やめられないのなら、低タール、低ニコチンのタバコにすれば安心だと考える人もいるかもしれませんが、そうではありません。低タール、低ニコチンのタバコは、よく見ると、フィルター部分に細かな穴が開いています。この穴から空気が混ざって薄まるため、低タール、低ニコチンと表示されていますが、実際は穴の部分は口でふさがれてしまったり、深く吸い込んだりして、ほぼ意味がありません。逆に、深く吸い込むことで、肺の先の組織にダメージを受けて、肺腺ガンになりやすいともいわれています。

タバコは減らすのではなく、すぱっとやめることをお薦めします。禁煙するための段階的な使用目的とした類のものもありますが、最近増えてきた、加熱式タバコは、タバコ葉を使用したニコチンが含まれているため、新たな依存を生じさせてしまいます。タバコ産業にとっては最後の生き残り戦略でもあり、依存と健康被害をお金で買うということの繰り返しから逃れることができなくなります。しばらくは離脱症状がつらいかもしれませんが、このつらさは悪いものが身体から抜け出ていく過程と考えましょう。やめてしまえば、禁断症状というストレスがなくなります。医療機関の力を借りて、禁煙外来で治療するのも良いでしょう。タバコをやめたことによるメリットは「やめて良かった体験談」を参照いただければと思いますが、それはそれはたくさんの良いことばかりです!


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